共同経営をする場合の注意点

共同経営では複数の人が共に店舗の経営を行います。
そのため共同経営では様々な食い違いやすれ違いも生まれやすく、関係が悪化しトラブルへ発展していまう場合も珍しくありません。
共同経営をする際に注意すべきポイントについてご紹介します。


金銭面での注意点

共同経営において、出資金の比率や利益分配、仕事内容が常に同等というケースは少ないでしょう。
これから開業という夢のある段階では、出資金などに差があっても気にならない人も多いかもしれません。
しかし共同経営では、いざ経営が厳しくなった時や店舗の方向性にズレを感じるようになった時などに利益分配や出資金の違いから揉めてしまう場合も珍しくないのです。
経営手腕がある経営者の一人が出資額が多く、料理の腕に自信のある優秀なシェフは出資額が少ない場合で考えてみましょう。
出資額の多い経営者は、自分が多く出資しているのに現場に自分の意見が反映されにくい場合などに不満を抱きやすいものです。
優秀なシェフの視点からは、自分の考案したメニューが売り上げに貢献しているのに自分の報酬が上がらない場合などに不満を持つでしょう。
お互いの気持ちのずれを放置すれば、トラブルの引き金になってしまいます。
開業時にはお金に関する取り決めをしっかりとしておく必要があるのです。
出資金や運転資金などの投資額の負担割合や、利益分配と報酬の計算についてのルール、万が一事業に失敗した時の払い戻しに関する事項などを書面に残すようにしましょう。


権限に関する注意点

共同経営ではお互いの経営方針が合うパートナーと事業をはじめるものです。
しかし、事業に対する考え方が衝突する場面がないとは言えません。
飲食店の経営でみると、メニューの価格設定や集客方法に意見の衝突が多いようです。
高価なメニューで少数のリピーターを狙う経営戦略もありますし、メニューの値段を抑え気軽に大勢に食べてもらえるようにする経営戦略もあります。
パートやアルバイトスタッフの採用方針や、宣伝方法、店舗の内装や調理器具の選定に至るまで決定すべき事項は山積みです。
共同経営では、それらを決定する権限は誰にあるのか、役割分担の線引き、現場で最も影響力をもつのは誰かなどで揉めてしまいやすいと言えます。
事前に職務分担と権限範囲、意見に食い違いがある際の調整ルールと最終判断の権限などについて、十分に話し合い決定しておきましょう。

このように共同経営においては、事前に金銭と権限について取り決めておくことが大切なのです。